吃音改善・はじめの一歩
はじめまして、斎藤歩といいます。
私のブログでは、実際に私が行ってきた吃音改善プログラムを紹介したいと思います。
私自身、小学2年の頃から吃音を自覚しはじめました。
今思うと、私の母親に「普通にしゃべりなさい!」と強く注意されていて
それが、私の心の中で根を深くした一つの原因ではないと思います。
ただ、私自身の問題でもありました。今では母を責めるではなく
紹介していくプログラムを実践しつつ、私の吃音・どもりに対して
どのようにアプローチしていったのか、紹介したい思います。
吃音を抱えている人は、
「感受性が強く心優しい人が多い」と言われています。
その、感情豊かな心の持ち主ゆえに、
「電話に出るのが怖い」
「人前で挨拶ができない」
「買い物で店員が寄ってくるのも緊張する」
といった、胸を締め付けれれるような、ストレスを感じている方もいるでしょう。
「言いたいことが伝わらない・・・」
そのような、吃音の悩みを毎日抱えている人が多い中、 吃音は明確な治療法が確立されていないのが現状です。
では、「吃音は治すことができないの?」
「一生このままなの?」と言うとそんなことはございません。
実際、適切な吃音治療を行った結果、
長年「どもり」で悩んでいた、多くの人の口から、家族、友人がびっくりするほど、スラスラと言葉が出るようなったのです。
吃音は適切なトレーニングをすれば改善すると考えています。ただ、あなたに間違えて欲しくないことがあります。
それは、吃音は効果のない、間違った治療法が広まっているという深刻な背景があるということです。
吃音治療の大きな間違い
・心理的(メンタル)な原因によるものだという間違い
吃音の原因は 「心理的なものである」という間違った解釈が平気で言われたりしています。ひどい医者になると、精神安定剤を渡して終わり。というケースもあるようです。
確かに、心理的に緊張するとそれが引き金になり、吃音はひどくなります。
しかし、それは根本な原因ではないことが最近の研究により発表されています。
・滑舌が悪いからだという間違い
また、別の解釈では、「発音が悪いからだ」などと言って、滑舌を良くする高額な治療器具などが販売されているのといった社会問題も存在します。
吃音は「クセ」のようなものなので、確かに一朝一夕で改善するのはは難しいです。でも、単純なトレーニングを繰り返すことによって早い人は短期間で改善されていくのです。
ここからが重要なとこです。
なぜ、「長年に渡ってインプットされたものが、短期間で変化するのか?」
それは、人間の脳は21日間繰り返すことで習慣化されるように出来ているからです。
もちろん、吃音の度合いによって改善するスピードは変わります。でも、その簡単なトレーニングを行うことによって、日に日にスラスラと話せるようになり、あなたが思っているより早く吃音を改善することも可能です。
しかし・・・
実際、この日本では、まだまだ吃音治療が進んでいないということもありまして、吃音専門のカウンセラーが圧倒的に少ない状況です。
また、カウンセラーに治療を受けたくても高額で手が出せない。治療院が自宅の近くにないのでカウンセリングを受けれない。そのような問題があることでしょう。
私は、そういった「吃音を抱えているが、適切な治療する場所がない」という日本の現状を打破したいと強く思う気持ちが、このサイトを立ち上げた理由でもあります。
「言葉がスラスラと出るようになり、今まであんなに嫌だと思っていた、人とのコミュニケーションが楽しくなる・・・」
そうなると、あなたの生活はどのように変わりますか?
いじめられてた幼少時代・・・
実は、私自身、重度の吃音を持っていました。
私の吃音は小学生のころからです。
もしかしたら、あなたも昔の私と同じような症状かもしれませんが、まず、最初の第一声が出てこないのです。また、声が出ても、喉の奥に何かつっかえたものがあるように、どもってうまくく話せない。
私は吃音が原因で、小、中、高とずっと友達も作ることができず、ひどくいじめられていました。
中でも、一番辛かったのは、担任の先生からのいじめでした。
「言いたことあるならハッキリ言えよ。」
担任の教師が、授業を盛り上げるために問題を毎回私に当て、うまく話せない私は「クスクス」と、いつもクラスの笑いものにされるのです。これが、毎回続きました。
そのせもあり、同級生のいじめもエスカレートして行き、私は学校へ行くのが本当に辛い毎日でした。
そんな辛い思いですが、誰にも言えません。学校を休むと親が心配するという理由で学校に行かないということも出来ず、やり場のない悲しみが消えた日は1日たりともありませんでした。
私は自分が大嫌いでした。
そんな私はどうしても、自分を変えたくて20歳の時にカウンセリングに通い始めましたのです・・・
勇気を振り絞り、カウンセリングを通う決断をするのに2年かかりました。
「治したい。人前でスラスラと話せるようになりたい!」という気持ちと、
「行くのが恥ずかしい」という、葛藤の連続でした。もちろん、悩んだのはカウンセリングが高額だったという理由もあります。
そして、断腸の思いで通い、そこで受けたトレーニングはただの滑舌を良くするトレーニングだったのです。
確かにトレーニングをしている最中は少しは口が回るようになりました。でも、実際、人と接したときに、「どもり」は一切治りませんでした。
「こんなこと続けても無駄なんじゃないのか・・・」
と思いながらも、
「このままカウンセリングを続けられなければ、一生治らないかもしれない・・・」
という恐怖感で、まったく効果がなかったカウンセリングに1年半通って、大金を失いました。
私は、効果がなく、お金ばかりかかる治療をやめ、諦めかけていた時です。
私は、吃音者が集まるワークショップがある、いうことを聞いて、「これが最後のあがきだ」と思い、それに参加することを決断しました。
そして私は、そのワークショップで吃音を克服したすばらしい人と出会ったのです。
彼と出会えたのは、本当に幸運だったと思います。
そこで私は、その人からある、トレーニングのプログラムを学びました。
私は、「本当にこんなことで、今まで苦労してきた”どもり”が直るのか?」
と半信半疑でしたが、期待半分、疑い半部の気持ちで、彼に教えてもらった”プログラム”を実践しました。
驚くような成果を体感したのは
遅くはありませんでした。
プログラムを開始して、1週間くらいでしょうか、会社の上司から私の携帯に電話がなりました・・・
すると、いつもなら電話では必ず、「はい」の一言が出てこないのですが、その時すんなりと「はい。」と言葉が出てきたのです。
このプログラムの効果を体感し、その後も、人と話す時に感じていた、頭をぐるぐる回っていた緊張が嘘のようにとけ、日を追うごとにどもりが消えていくのがわかるようになったのです。
今で人前でも、とびきりの美人の前でも流暢にスラスラと言葉が出てくるようになったのです。昔の私では、信じられません。
また、詰まりそうになったときはこのプログラムの事を思い出します。
今の私と出会った人は、昔、私が吃音だったなんてまったく思わないでしょう。
重度の吃音だった私が、生まれ変われたのは、私が特別だったからという訳ではありません。
こちらのプログラムを受けて努力をしました。
まずは諦めないこと、そして自分を褒めてあげてください。
さらに、人とのコミュニケーションを楽しんでいければいいなと思います。